昨今、人気の”謎解き”。
本やテレビ番組などのメディアはもとより、近年では商業施設やテーマパークなどの施設で実際に謎を解きながら、施設を周遊する体験型のイベントや、パソコンやスマホなどオンラインで楽しめるイベントなど幅広い分野で人気を集めています。
特に体験型イベントの参加者数は年々増え、2015年時点では500万人以上、その市場規模は500億円を超えるといわれています。
出典:【謎解きイベントカンファレンス2015夏】 「謎解きイベントの市場規模と最新トレンド」
イベント来場による販促効果や現場の熱気を考えると、できればリアルで企画したいところ。
しかしコロナウィルスの流行により、大勢が集まるイベント開催の懸念や、不特定多数が触る謎解きツール利用の心配の声もあり、企画担当者の方はお悩みのことと存じます。
そこで今回は、リアル開催のイベントを安全に実施できる「謎解きイベントのデジタル化」のメリットについて紹介していきます。
★謎解きの楽しさはそのままに、デジタル化で密の回避やスタッフ配置などの問題を解決!
■目次 ・謎解きイベントとは |
謎解きイベントとは

謎解きイベントは大きく分けて、ユーザーが会場や施設など現地で参加する体験型のイベントと、パソコンなどの端末を使ってオンラインで参加するタイプの2種類があります。
体験型イベント
「体験型イベント」は、大きな会場や商業施設・テーマパークなどで実施され、パンフレットや専用のキットなどを使用し、謎を解いていきます。中には、街全体を舞台にした大掛かりなものもあります。
参加者自身が物語の主人公になった気持ちで参加することができ、五感を使ってリアルな臨場感を楽しむことができます。
オンライン型イベント
「オンライン型イベント」は、参加者がパソコンやスマートフォンなどからオンライン上で参加します。現地に行かなくとも全国どこからでも参加することができるのが大きな特徴です。
コロナ禍では、現地に行かずに自宅からでも参加できる「オンライン型イベント」の実施が大きく伸びました。ですが、工夫をしながらリアルな会場・街中で実施する「体験型イベント」も多く実施され、人気を博していました。
それには、従来紙で実施していた部分をスマートフォンなどで運用する「謎解きイベントのデジタル化」によるメリットが大きく影響しています。
それはどんなものか、詳しく見ていきましょう。
「謎解きイベントのデジタル化」のメリット

スマートフォンなどを活用して謎解きイベントを一部デジタル化することで、以下のようなメリットが生まれます。
受付や正誤判定を自動化でき、コロナ対策ができる
「体験型イベント」では、イベントの参加受付や紙のパンフレットに書かれた答えを確認するなど、運営スタッフが直接対応する業務が発生します。そうすると、参加者同士が密集する感染症リスクが高まってしまいます。
しかし、デジタル化することで謎解きのゲームはもちろん、イベントの参加受付や正誤判定など運営スタッフが必要な作業はスマートフォンなどの端末上ですべて進行させることが可能です。
また参加賞をデジタルギフトなどのデジタルコンテンツで提供し、ゲームクリア後の達成賞を抽選応募フォームからの応募とすることもできます。参加賞を受け取るための場所の設置や、専用スタッフの確保も不要になります。
リアルな臨場感はそのままに感染リスクを減らし、「行列・混雑回避」「3密回避」「分散参加可能」を実現することができます。
従来のコストを削減し、こだわりにコストを集中できる
イベント全体にかかるスタッフ数を減らすことができるため、人件費を削減できます。紙のパンフレットで案内していた内容をスマートフォンで伝えることができるため、印刷費も抑えられます。
その分のコストを、例えば会場でしか見られないオブジェを作りこんだり、謎解き問題を専用企業に依頼するなど、こだわりたい部分にコストを集中することができます。
イベントに関する集計が簡単に行える
イベントの参加者数や景品の応募者の情報などはデータで管理することができます。イベント終了後に手作業で集計作業を行わなくとも済むため、手間を軽減することができます。
謎解き+デジタルスタンプラリーでできること

謎解きをデジタル化することで、その他のシステムと組み合わせてさらに企画の幅を広げることができます。
特にスマートフォンでユーザーを回遊させる「デジタルスタンプラリー」は、観光地、地域活性化との相性がよく、謎解きと組み合わせた観光スタンプタリーではこのような効果が期待できます。
参加者の滞在時間を延ばす
スタンプをただ集めるだけでなく、謎を解くのに時間をかけるため、参加者は開催地に長く滞在することになります。滞在時間が長くなると、食事や宿泊など付近の施設を利用するため、開催エリアの活性化につながります。
また有名な観光スポットや名物などの観光資源が少ない自治体でも、「謎解き」を組合わせることで特色のあるキャンペーンを実施でき、観光客に楽しんでもらうことができます。
様々な場所に誘導することができる
有名な観光地以外の穴場スポットや知名度の低い場所も、謎解きの対象スポットやヒントを得るためのスポットとして設定することで、参加者を自然とその場所に周遊させることができます。
初めてその地を訪問した観光客にも、デジタルスタンプラリーのMAP機能を使えば迷うことなく対象スポットへナビゲーションすることが可能です。
開催地、対象スポットの理解を深めることができる
出題する謎や謎解きのヒントに現地にある建物や看板などを組み込むことで、参加者にアピールしたい情報を印象付けることができます。歴史やその土地に由来するキーワードを知らないと解けない問題などは、参加者がさらに理解を深めるきっかけになります。
絶景や文化遺産など看板が物理的に立てられないような場所でも、スマートフォンの画面内でその地の見どころを伝え、写真や動画を使って魅力を伝えることができます。
企画例

こちらは、謎解きを活用した「観光スポット周遊スタンプラリー」の一例です。
対象スポットごとに異なる問題を設定し、参加者は現地の掲示物のQRコードをスマートフォンで読み取り参加します。ヒントなしで回答できたら10ポイント、ヒント1個での回答で5ポイント、ヒント2個での回答で3ポイント、どうしても分からない場合は回答を見る+次の地点名を確認して1ポイントを獲得というルールで実施します。
全地点達成後、獲得したポイント数によって賞品が当たる抽選に応募ができ、後日当選者に賞品が郵送されるという流れです。
荷物が多くなりがちな旅行先でも、スマートフォン1つで手軽に参加することができるので、観光地の集客や地域活性化施策におすすめの企画です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は謎解きイベントのデジタル化のメリットと、謎解きを活用したデジタルスタンプラリーについてご紹介いたしました。
観光キャンペーン以外にも「商業施設/ショッピングモールの周遊施策」も「動物園やテーマパークなどの集客施策」、「新年会/社員研修会などの社内イベント」などでも謎解きイベント・謎解きスタンプラリーは活用できます。それぞれのシーンにあった、ワクワクする企画を立てたいですね。
少しでも参考になりましたら幸いです。
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