観光地や商業施設など様々なスポットの回遊対策や、集客を促進するために用いられる「スタンプラリー」。
スマートフォンの普及により、今ではデジタルでの開催も多く目にするようになりました。
そうしたデジタルスタンプラリーでは、利便性の向上やコスト削減のメリットがある一方、景品を狙った不正参加が問題視されています。
今回は、そんなデジタルスタンプラリーの不正参加の実態と、具体的な防止策をご紹介します。
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■目次 ・不正参加はどうやって起こる? -QRコードの横流し -GPSの位置情報を偽装 -cookie削除で複数参加 -不正参加でこんな被害も ・不正対策について -スタンプ取得方法を複数組み合わせる -キャンペーン参加にアカウント認証を設ける ・簡単動作でスタンプラリーの不正参加を防止する「CocodePit(ココデピット)」 ・まとめ |
不正参加はどうやって起こる?
スタンプラリーの不正が実際に起こってしまう前に、不正の発生しやすいパターンを理解しておきましょう。
「不正」というと、ハッキングやデータの改ざんなど大掛かりなものを想像しやすいですが、デジタルスタンプラリーの不正は、実は誰でも出来てしまう方法で発生します。
QRコードの横流しによるスタンプの取得
QRコードをスマホで読み取るだけという操作の手軽さから、今や多くのキャンペーンで取り入れられている「QRコード方式」。
このQRコードは、ポスター等の掲示物から撮影した画像を、友人に送信したりSNSにシェアされてしまう可能性があります。
すると、現地へ訪問・購入などの条件を満たしていないのに、流出したQRコードからスタンプを獲得できてしまうため、景品を不正に獲得されるという被害が発生します。
また、アニメ作品や映画とのコラボ作品では、QRコードをキャラクター等のパネルと一緒に掲示している場合があります。
こうしたパネルでは記念撮影を行う人も多く、中には意図せずQRコードが映り込んでしまった写真がSNSにアップロードされてしまったというケースも見受けられました。
GPSの位置情報の偽装
QRコード方式に続くポピュラーなスタンプ取得方法として使われているのが「GPS方式」です。
参加者の位置情報と対象スポットの情報が一致することで、スタンプを取得できる仕組みとなっています。そのためスタンプ獲得には対象スポットへ必ず訪れる必要があり、現地来訪を条件としたい企画に人気の方式です。
しかし最近では、歩数や位置情報を使ったゲームが広く普及したこともあり、不正に位置情報を操作できるアプリやシステムが多く出回るようになりました。
自身の位置情報を任意の場所へとすり替えて、自宅からでも遠方にアクセスできてしまうため、外出することなくスタンプを獲得、インセンティブ獲得の条件を達成されてしまうという事態が発生しています。
cookie削除による複数参加
ブラウザを利用するスタンプラリーは、端末毎にアクセスしたcookie(※)というデータによって参加の記録が保存されています。そのため、スタンプラリー参加中にcookieを削除すると、集めたスタンプや景品として取得した電子クーポン・デジタルフォトフレームなどのコンテンツのデータが消えてしまいます。
※cookie:WEBサイトを閲覧したとき、訪問者が訪れたサイトや入力したデータ・利用環境などの情報が記録されたデータのこと
これを逆手に取り、景品を獲得した後にcookieを削除して再度同じスマートフォンからスタンプラリーに参加して何度も景品を獲得するという不正も確認されています。
不正参加でこんな被害も
こうした不正参加が起こることで、下記のような被害が発生する場合があります。
・景品が不足する
景品を不正に獲得されてしまうことで、本来のターゲットの「正しく条件を達成した参加者」に景品が行き渡らないことがあります。
実際に現地へ訪れた方や買い物をした参加者に大きな不信感を与えてしまい、次回以降のキャンペーンの参加率が大きく落ちてしまう恐れがあります。
・不正に対する問い合わせ対応が発生
不正参加が発生した場合、ただちに現状の把握と発生の原因・対応策を共有し、実行しなければなりません。
参加者はもちろん協賛店舗からも問い合わせが多数発生するため、そうした対応に追われてしまう可能性があります。
・イメージ、信用の低下
せっかく参加したキャンペーンに不正が起こってしまうと、主催や事務局のイメージは低下します。メーカーや店舗であれば「ここの商品は買わないようにしよう」、自治体であれば「セキュリティ対策をしていないキャンペーンに、税金が利用されるのは許せない」といった参加者や周囲の人の不満を生みだしかねません。
また、こうした不満はSNS等で口コミを通じて広まってしまい、キャンペーンに参加していないユーザーにもマイナスイメージを引き起こす原因になります。
このように1度でも不正が発生してその評判が広まってしまうと、次回以降もスタンプラリーの実施効果を望むことができません。
どのようにして不正参加が起こるのか、また発生した時のリスクを理解し、あらかじめ対策をとることをお勧めします。
不正参加対策について
ここからは、デジタルスタンプラリーへの不正参加を防ぐ対策方法についてご紹介します。
企画や利用シーンに合わせて、対策を行いましょう。
スタンプ取得方法を組み合わせる
『QRコード方式』や『GPS方式』といったスタンプ取得方法を複数組み合わせ、セキュリティを高める方法です。
1つのスタンプ取得方法では防ぎきれない不正参加を、もう1つの方法によりカバーして安全にキャンペーンを実施します。
<スタンプ取得方法組み合わせ例>
・QRコード×キーワード
QRコードを読み取り、指定のキーワードを入力することでスタンプを取得する方法です。
スポットを巡って集めるキーワードや、掲示されているクイズの回答を入力するなど、現地を訪れることでスタンプが取得できる仕組みにして不正を防止します。
・QRコード×GPS
QRコードの読取りに加え、対象スポットの位置情報の認証が必要となります。この場合、万が一QRコードが流出してしまっても、位置情報の認証を必要とするため不正にスタンプが取得されるのを防ぐことができます。
キャンペーン参加時に認証方法を設ける
同一ユーザーが何度も不正に参加するのを防ぐため、参加時にアカウントの認証を設けます。
参加時に『電話番号』や『LINE』を使って認証し、データを紐づけることで、スマートフォン1台に付き1回の参加という制限を付けることができます。
簡単動作でスタンプラリーの不正参加を防止!「CocodePit(ココデピット)」
不正対策は重要ですが、キャンペーンの参加方法をあまりに複雑にしてしまうと、参加者や店舗のオペレーションが煩雑化し、参加のハードルも上がってしまいます。
そんなデジタルスタンプラリーの不正対策を簡単に、確実に実行できるのが「CocodePit(ココデピット)」です。
『CocodePit』とは
「CocodePit(ココデピット)」は NFC(近距離無線通信規格)技術を使った機器で、スマートフォンをかざすことで1度だけアクセスすることができるURLを発行します。
1度アクセスされたURLには再びアクセスすることができないため、URLの流出や同じスマートフォンの再読み込みなどといった不正を防止することができます。
スタンプやインセンティブの取得の際にCocodePitに「かざす」ことが必須となるため、実際に現地訪問・購入などの条件達成者に対してのみ、デジタルスタンプラリーのインセンティブを渡すことが可能となります。
CocodePitを使ったスタンプラリーの利用例
・観光地スタンプラリー
1.参加者に巡ってほしい観光スポットにCocodePitを設置します。
2.初回登録時にスタンプと別に、観光地周辺で利用できる電子クーポンを配布します。
3.各地を周遊し、スタンプを集めて景品と引き換えることが可能になります。
4.対象店舗や観光客向けのセンターなどで引換画面を提示して景品を引き換えます。
<POINT>
◎訪れてほしいスポットに『CocodePit』を設置することで訪問者のみにアプローチができる
◎地域で利用できる電子クーポンを付与することで、お土産店や飲食店など周辺施設の利用を促進
この他にも様々なシーンで『CocodePit』を使ったデジタルスタンプラリーが実施できます。
不正参加に関する課題や、実現したい企画に合わせてご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はデジタルスタンプラリーにおける不正参加の実態と、その対応策についてご紹介しました。
不正に対してしっかりとリスクを把握・対策をとることで、主催・参加者共に安心してキャンペーンを実施しましょう。
◎こちらの記事でも、不正の対策について解説しています
★スタンプ取得方法別にメリットやデメリットを比較
⇒【スタンプ取得方法】総集編~デジタルスタンプラリーの企画ポイント~
★セキュリティを強固にする認証方法について解説
⇒LINEや電話番号で!自治体向け電子クーポンを利用制限する認証方法とは
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