電子マネー決済やチケットの予約、カメラ機能など、便利な機能を増やし続けるスマートフォンは、今や皆さんの生活の一部となっています。
モバイルの普及により、紙の台紙を使うのが一般的だった「スタンプラリー」も、ペーパーレス化・非接触・三密回避などの観点から、スマホ上で実施できる「デジタルスタンプラリー」での開催が増えています。
これまで「with-M.」では
"紙のスタンプラリーから、デジタルスタンプラリーへ切替を検討されている方"
”デジタルスタンプラリーの各スタンプ取得方法について、特徴を比較したい方”
上記の方を対象に、モバイルスタンプラリーのシステムについてご紹介をしてまいりましたが、
「スタンプ取得方法の種類が多くてどれを選んでいいのかわからない…」
という方も中にはいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、改めてこれまでご紹介した"6つのスタンプ取得方法"について、おさらいをしていきます。
キャンペーン企画の際に参考にしていただければ幸いです。
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■目次
-コスト性について
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各スタンプ取得方法の特徴
まず、6つのスタンプ取得方法について再度確認をしてみましょう。
①QRコード式
スタンプラリー用のポスターや看板などに印字されている"QRコード"をスマートフォンのカメラで読み取り、スタンプを取得する方法です。
※スマートフォンによっては読取りアプリのダウンロードが必要な場合もございます。
②GPS式
スマートフォンの"位置情報サービス(GPS)"を使用し、スタンプを取得する方法です。
参加者の現在地を信号で受信し、対象スポットと一致しているか認証をすることでスタンプが押されます。
③電子スタンプ式
専用の"電子スタンプ印"を使用してスタンプを取得する方法です。
スマートフォンの画面に電子スタンプ印を近づけることでスタンプが押印されます。
④NFC式
スタンプラリー用のポスターや看板などに埋め込まれた"NFCタグ"と呼ばれるICタグにスマートフォンをかざしてスタンプを取得する方法です。
⑤AR式
専用のARアプリをインストールし、アプリ内のカメラ機能で"ARマーカー"と呼ばれる画像を読み取ってスタンプを取得する方法です。
ポイント別おすすめスタンプ取得方式
ここからは、企画で重視するポイントごとに、おすすめのスタンプ取得方式をご紹介していきます。
コスト性について
スタンプラリーを実施する上でまず気になるのが、実施費用。
コストが多くかかってしまう大きな要因として、「専用の機器やアプリを使用すること」が挙げられます。
そんな時におすすめ!
- QRコード式
QRコードを掲示するためのポスターやパンフレットの用意は必要になりますが、専用機器や機器の設定作業などは発生しないので、その他のスタンプ取得方法より安価にスタンプラリーを行うことができます。
注意が必要…
一方で、以下のスタンプ取得方法は、利用する際に専用の機器やアプリの設定が必要になります。
そのため、対象地点が多い場合や期間が長いスタンプラリーの場合にはコストが多く発生します。
- AR式
専用アプリの設定や専用のARマーカーの設定が必要になります。
操作性について
デジタルのスタンプラリーでは、従来の紙のスタンプラリーとは異なり、スマートフォンの操作が必要となります。
紙のスタンプラリーにしか参加したことが無い方も、どなたでも参加しやすいスタンプラリーにすることがとても重要です。
例えば、老若男女問わず多くの人が訪れる動物園・水族館などのおでかけスポットや、デパート・ショッピングモールなどの商業施設でスタンプラリーを実施する場合、小さなお子様やお年寄りの方の参加も想定されるので、操作に戸惑わないようなスタンプ取得方法を選択する必要があります。
そんな時におすすめ!
- 電子スタンプ式
スタンプ型の専用機器を紙のスタンプラリーのように、スマートフォンの画面にタッチをするだけでスタンプを取得できるので、簡単にご操作いただけます。
- NFC式
スマートフォンをNFCタグが埋め込まれたポスターや看板にかざすだけでスタンプを取得できます。
不正などのセキュリティ性について
誰もが参加しやすいスタンプラリーを考えることは重要ですが、スタンプラリーの対象地点は基本的に無人であることが多く、見えない場所で不正にスタンプが取得されてしまうなどの不正行為を防ぐ対策も必要です。
そんな時におすすめ!
- GPS式
位置情報の認証のために参加者が必ず現地を訪れる必要があるので、第三者への転送等で不正にスタンプを取得されるといったことを防ぐことができます。
また、参加者自身がスマートフォンを近づけたり、タッチしたりといった特定の動作が必要な下記の取得方法も、同様に現地を訪れる必要があるため、不正抑止力が高い取得方法になります。
- 電子スタンプ式
- NFC式
注意が必要…
- QRコード式
QRコードを写真撮影し、それを第三者に転送されてしまうと、対象スポットに行かずともスタンプを取得できてしまい、不正が発生する可能性があります。
対象地点が近い場所や地下などの利用について
様々な場所で利用ができるデジタルスタンプラリーですが、対象地点によっては障害物や電波の干渉でうまくスタンプ取得を取得できない場合があります。
参加者が安心して参加できるスタンプラリーにするために、利用する場所とスタンプ取得方法の適切な組み合わせの考慮が必要です。
そんな時におすすめ!
- 電子スタンプ式
- NFC式
- AR式
これらの方法は、スタンプ取得時に特殊な信号の発信や受信は行わないため、電波の届きにくい地下や対象地点同士が近い場合も信号の干渉を受けることなくお使いいただけます。
注意が必要…
- GPS式
電波を受信することで取得できるスタンプのため、地下や山に囲まれた場所など電波の届かないところではうまく受信ができず利用ができません。
また、スポットとスポットの間隔が近すぎると、どちらのスタンプを取得したいのか正常に信号の判別が出来ず、誤作動を起こしてしまう可能性があります。
特徴まとめ
※セキュリティ性はURLコピーや転送などの不正がしにくいかどうかで判定。
※利用可能機種はスマホ、ガラケー共に対応できるものは◎、ネイティブアプリはスマホのみのため○となっています。(QRコード式と併用すればガラケー対応も可)
※近距離での利用はA地点とB地点が同一施設内等でも対応できるかどうかで判定。
それぞれの取得方法の特徴を表にしてまとめてみました。
これ以外にも、景観を損ねるなどの理由からポスターや看板等の掲示物ができない観光名所では、「QRコード式」や「NFC式」ではなく「GPS式」など別のスタンプ取得方式を採用してみるなど、デメリットの部分は他のシステムで補ったり、運用面でカバーをすることもできます。
シーンやエリアなどに合わせて上記のポイントを意識して企画を考えてみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は各スタンプ取得方法についてご紹介しました。
今回ご紹介したものは一例ですので、「企画例とは違うけど、こんなスタンプラリーがやりたい」というご相談・ご要望も大歓迎です!
ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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当社は単なるシステムだけを提供いたしません。
企画立案から運用までトータルでサポートし、お客様の様々な企画を実現します。
ぜひお気軽にご相談ください。
各種取得方法の詳細が気になる方は、下記の記事からさらに詳しくご覧いただけます。
<スタンプ取得方法記事>
第1回:QRコード式スタンプラリー
⇒【スタンプ取得方法】QRコード方式のメリット・デメリットとは?
第2回:GPS式スタンプラリー
⇒【スタンプ取得方法】GPS方式のメリット・デメリットとは?
第3回:電子スタンプ式スタンプラリー
⇒【スタンプ取得方法】電子スタンプのメリット・デメリットとは?
第4回:NFCタグ式スタンプラリー
⇒【スタンプ取得方法】NFC方式のメリット・デメリットとは?
第5回:AR方式スタンプラリー
★実は身近に起こっている?景品を狙った不正なスタンプラリー参加の手口と”不正対策”
⇒デジタルスタンプラリーの不正参加?!実際の手口と防止対策とは
※「QRコード」は、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
※その他、記載の会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標です